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糒(ほしいい)を自作してみた

登山好きの人であれば一度は食べたことがあるであろうアルファ米。
尾西の白米」が有名ですよね。
軽くて、お湯か水を注ぐだけでご飯になるという携行保存食としてかなりの優れもの。

ところがここ数ヶ月、この「尾西の白米」が品薄状態なんです。
どこの山屋さんでも品切れという状況が長く続いています。
アルファ米は保存食としても役に立つため、去年の大震災直後はかなり注文が殺到しました。
どうやら、大震災から1年が経って、非常用としてまた脚光を浴びているようです。
「尾西の山菜おこわ」とかは普通に出回っています。でも、やっぱり白米が食べたい。
登山好きの人にとってみれば白米が手に入らずイライラしているのではないでしょうか。
山屋からしてみても、本当に白米を求めている人に品物が渡せずもどかしい限り。

というわけで、お米の保存食を自作してみました。
日本古来から伝わるテクニックです。
糒・干し飯・乾飯(ほしいい)と呼ばれています。
伊勢物語の「東下り」の段で登場します。
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その沢のほとりの木の陰に下り居て、乾飯食ひけり。
その沢にかきつばた いとおもしろく咲きたり。
それを見て、ある人のいはく、
「かきつばた、といふ五文字を上の句に据ゑて、旅の心を詠め。」と言ひければ、詠める。

唐衣きつつなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ

と詠めりければ、 みな人、乾飯の上に涙落として ほとびにけり。
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在原業平が都を懐かしんで、思わず糒の上に涙をこぼしてふやけてしまうという場面です。
このころから携行保存食として存在していたんですよね。


作り方はいたって簡単。
(1)ご飯を水で洗って、ざるに敷いて天日で乾燥させる。
NEC_0857

(2)からからに乾燥する。これで糒の出来上がり!見た目はアルファ米です!
 ※昨日と今日の2日間乾燥させました。両日ともかなりお天気良かった。
NEC_0866

(3)お湯を注ぐ。すると、ふやけてくる。
 ※お湯の量はちょうど糒が浸かるぐらいがいい。
NEC_0867

(4)15分ぐらい待つと、ご飯になる!
 ものすごくおいしいわけではありませんが、まぁ食べられます。
 山の上で食べるなら贅沢は言えないでしょう。
NEC_0869


もうすぐ山に行くけれど、「尾西の白米」が手に入らず困っている!という方はぜひぜひお試しください。

炊いたご飯をいったん冷凍してから乾燥させるとおいしくなるという噂も耳にしました。
ちょっと試してみます。


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